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2025年4月1日
■【はじめに】お天気
3月に真夏日があったりして、桜も満開となり、そして今日から4月。なのに今日の東京は、冷たい雨が降っていて、ウソをつくのも忘れちゃうほど寒いです。この寒暖差には、インバウンドもびっくりでしょうね。
それにしても、最近の天気予報はかなり正確なので助かります。スマホのアプリで翌日の気温をチェックし、服装を考えておくことができますし、「30分後に雨が降り出します」なんてことも教えてくれるので、「よし、今のうちにスーパーに行って来よう」といった行動がとれます。便利な世の中になったものですね。
山林火災が発生した地域に雨雲を誘導する、なんてことができるようにならないものでしょうか。
■【今月のエッセイ】ラマダン
インドネシアでは、今年は2月28日~3月30日がラマダン(断食月)でした。ラマダンとは、イスラム教徒の大切な儀式のひとつで、太陽が出ている間の飲食が禁止されます。空腹を体験することで、恵まれない人々への共感を持とう、という意味があるんですって。そして、寄付や施しを進んで行うとともに、自分の欲望や怠惰を戒め、神への信仰心を高めるという目的があるそうです。
ラマダンの時期は、毎年変わります。イスラム教のヒジュラ暦は太陽暦とはサイクルが異なり、1年を354日としているためです。インドネシアでは、普段の社会生活は太陽暦を使っていますが、宗教行事はそれぞれの宗教の暦に従って行われます。
ところで、日中、飲まず食わずでいつも通りに働けます? 無理ですよね。なので、ラマダン中はどうしても夜型生活になるのだそう。日が沈むと、まず水分を摂り、スープやフルーツなど胃にやさしいものから食べ始めて、米や肉などもがっつり食べます。元気が出たところで仕事を片付ける人もいるそうです。日の出前にも、しっかりと栄養補給します。そして、日中は、なるべくエネルギーを使わないようにして過ごします。会社の勤務時間も普段より短縮されるのだそうですよ。
ちなみに、私は先日インドネシアの仕事関係先にオンラインミーティングをお願いしたのですが、ラマダンが明けるまで待ってほしいと言われてしまい、あ、ラマダン中はそういう感じになるのねと実感しました。もちろん、昼間もばっちり働かないといけない立場の人もいるでしょうけど・・・。
それにしても、インドネシアのような赤道に近い国で、水も飲まず日中を過ごすなんて、体に悪いんじゃないでしょうか。さぞかしツライだろうなあと思ってしまうのですが、敬虔なイスラム教徒の人々は、宗教心が高まり、自分自身が浄化されるという感覚で、むしろ喜びを持ってこの時期を過ごすのだそうですよ。
ラマダンが終わると、無事にラマダンを終えたことを祝うレバランという行事があります。生まれ故郷を離れて働いている人々は、こぞって帰省し、家族や友人と共に1週間程度の休暇を過ごす人が多いそうです。今頃はちょうど、民族大移動をしていることでしょう。
- 2025.09.24
- 14:59
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