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2025年2月1日
■【はじめに】BRICSに加盟
2025年1月、インドネシアが東南アジアの国として初めてBRICSに加盟しました。
実はジョコ大統領の時代に、一度BRICSへの加盟を見送ったことがあります。その後プラボウォ大統領に変わり、そしてアメリカの大統領も変わり、BRICSへの加盟を踏み切ったということになるのでしょう。
インドネシアの加盟により、BRICSの正式加盟国は10カ国となりました。そして、世界総人口のほぼ半分がBRICS加盟国に属していることになるのですよね。
■【お知らせ】「3Dセキュア」を導入しました
当店では、2025年2月より、クレジットカードでお買い物いただく場合の本人認証システム「3Dセキュア」を導入しました。今後、クレジットカードの不正利用が疑われる場合に、本人認証のためのパスワード入力が求められることになります。ご本人が正しくご利用される場合は、ご購入手続きに変更はありません。安心してご利用くださいませ。
■【今月のエッセイ】苗字ってなんだろう
「なぜそんなに揉めているのかな」と思う問題の一つに、選択的夫婦別姓制度があります。
「苗字が異なると家族の一体感が薄れる」「子供が生まれたときにどちらの苗字にするかで問題になる」というのが、導入反対の主な理由だそうですね。
苗字が違うだけで一体感が薄れるとも思いませんが、そもそも「選択的」なのだから、苗字で一体感を保ちたい人は同姓を選べばいいだけの話なのでは? と単純な私は思ってしまいます。それとも、日本人全体として家族の一体感が薄れるのを憂いて反対しているのでしょうか。
ちなみにインドネシアには、そもそも苗字がありません。たとえば前大統領の名前は「ジョコ・ウィドド」ですが、その息子(現在の副大統領)は「ギブラン・ラカブミン・ラカ」です。共通のファミリーネームはありません。
それで、インドネシア人は家族の一体感が希薄かというと全くそんなことはなく、私の知っているインドネシア人は皆とても家族を大切にしているように見えます。
一方、子供の苗字の問題は、かなり悩ましいような気がします。どちらの苗字にするかは結婚時に決めておくこと、複数の子供が生まれたら全員同じ苗字にすること、というのが、現在の案だそうですね。仮に、妻側の苗字を子供に付けようとした場合、夫側の親が「許さん!」とか言い出すケースもありそうです。後々子供が「ボク、お父さんの苗字の方が良かった」とか言い出す可能性もありますね。
お父さんだけ、もしくはお母さんだけが違う苗字だと、どんな不都合が生じるのか、その時になってみないとわからないですよね。ここは、ぜひ有識者の見解を教えて欲しいです。
ところで、ファミリーヒストリーという番組をご覧になったことがありますか? その日のゲストについて、父方、母方、それぞれの家系を辿って歴史を紹介する番組です。双方のご先祖様の苦労話や、2つの家系の偶然の出会いがあって自分が生まれたことを知り、ゲストは必ず涙します。私も、たいていもらい泣きします。男女が出会って結婚して子供ができる、そのこと自体は当たり前の営みかもしれませんが、実際は奇跡の積み重ねですし、その歴史を辿るうえで、苗字は大事な要素を占めているのだなとも感じます。
苗字は、単なるファミリーネームではなく、「家系」「家筋」「家柄」を表すもので、今の世に、そういったことを持ち出すものではないとは思いますが、過去に犠牲を払って「おいえ」を守ってきた人たちがいるおかげで、日本の文化・歴史・建造物が守られてきたという側面もあると思うのです。やはり苗字というのは日本人の意識の中でとても大事な役割を果たしているのですね。
そう考えると、選択的夫婦別姓制度とは、各々の苗字を変えずに済んで、子供には引き継がせたい方の苗字を付けられる、なかなか合理的な制度なのかもしれません。先祖代々続く「家」の苗字を引き継ぐ使命のある人も、自分のアイデンティティや独身時代に培ったキャリアをリセットしたくない人も、今よりは希望に近い形を取れるようになるのではないでしょうか?
- 2025.07.30
- 16:35
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