言葉の説明

パンダンとは

パンダンとは、東南アジアに自生する植物で、日本語ではタコノキの名前で知られています。大きなものは20mくらいの高さまで成長する頑丈な木です。支柱根がタコの足のようにのびて大きな幹を支えます。

パンダンの葉は、切り取っても後から次の葉が生えてくるため、これを利用して手工芸品がたくさん作られています。葉を細く切り裂いて乾燥させ、バスケットやランチョンマットなどが作られます。

こちらは、当店で扱っているパンダン製のバスケット、トレー、ランチョンマットなどです。

バスケット   ボウル
トレー   プレイスマット

また、パンダンの中には、葉がバニラのような甘い香りのする種類もあり、料理やケーキの香りづけに用いられます。
こちらがパンダンの葉です。日本でも、アジア食材を扱うスーパーで、野菜として売られています。
パンダンリーフ

  • 2020.06.16
  • 14:26

ウォーターヒヤシンスとは

ウォーターヒヤシンスとは、インドネシアなどに自生する水草の一種で、日本ではホテイアオイと呼ばれています。
柔軟性と耐久性が高く、太い茎はソファやベッドなど家具の素材としても使われています。
細い茎はバスケットやランチョンマット、トレーなどを作るのに使われます。

例えば、こちらはウォーターヒヤシンスで作られ直径45cmほどのトレー。右の写真は拡大したところです。
ウォーターヒヤシンスで作られたトレー   ウォーターヒヤシンスで作られたトレー

こちらはウォーターヒヤシンスで作られたバスケットです。
ウォーターヒヤシンスで作られたバスケット   ウォーターヒヤシンスで作られたバスケット

そして、こちらはランチョンマットです。
ウォーターヒヤシンスで作られたランチョンマット   ウォーターヒヤシンスで作られたランチョンマット

ウォーターヒヤシンスは、素朴でワイルドな雰囲気がウリです。

  • 2021.01.22
  • 15:02

アカールワンギとは

アカールワンギとは、 インドネシアなどに生える草です。アカール(akar)は「根」、ワンギ(wangi)は「香り」を意味し、特有の香りがします。
サンダルウッドに似た香りと表現されることもあります。そう聞くとインセンスのような香りを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、もうちょっと土くさい、干草のような感じの香りです。防虫効果もあると言われています。
インドネシアでは、この草の根を乾燥させたものを織り込んで、ランチョンマットやテーブルランナーなどが作られています。

  • 2016.11.29
  • 18:41

アタとは

アタとは、インドネシアに自生するシダ科の植物です。茎や根の部分を使って製品を作ります。

アタ製品を作る手順を簡単にご紹介します。

① 茎や根を乾燥させたものを細く裂き、太さを均一に整えます。

② これを手で編んで、バスケットやランチョンマット、ハンドバッグなどを作ります。

③ 編みあがったら、1週間ほど天日干しをします。

④ 専用の燻し窯で、ココナッツやジャックフルーツのチップで丸1日じっくり燻します。
  (燻すことによって光沢のあるアメ色になり、また防虫効果もあります。)

⑤ 最後に、爪切りやブラシを使って、表面をきれいに整えたら出来上がりです。

インドネシアのアタ製品は、こんなふうに手間と時間をかけて丁寧に作られています。

  • 2019.08.02
  • 12:20

イカットとは

■イカットとは
イカットとは、インドを起源とし、主に東南アジアで生産されている織物です。織り上がった時に文様が現れるように、予め糸のところどころを斑に染めておき、これを経糸か緯糸のどちらかに用いて織ります。糸を染める際、染めたくない部分を別の紐で縛って防染するのですが、この「縛る」を意味する「イカット(ikat)」という言葉が、織物自体の名前になったと言われています。
この技法は日本にも江戸時代に伝わってきて、「絣」と呼ばれています。

イカットサンプル1 イカットサンプル2 イカットサンプル3

■イカットの作成方法
ここでは、斑染めの糸を緯糸に用いる場合を例にご紹介します。経糸には一色に染めた糸を使用します。

1.斑染めの準備
   緯糸にする糸を、専用の木枠にグルグル巻き付けます。
   木枠の幅=織り上がりの布の幅、というわけです。
   この糸を、文様のデザインに従って適量を束ねながら、染めたくない部分を
   紐で縛って防染します。防染用の紐としては、植物の皮やビニール紐などを使用します。

2.斑染め
   1の糸に染色を施します。乾いたら防染用の紐をほどきます。
   複数の色で染める場合は、防染と染色を繰り返します。

3.緯糸を杼にセット
   斑染めが完了した緯糸を巻き取り、杼(ひ)にセットします。
   杼とは、シャトルとも呼ばれ、織機の中を左右に行き来して緯糸を繰り出す装置です。

4.経糸を綜絖にセット
   経糸(一色に染めた糸)を綜絖(そうこう)にセットします。
   綜絖とは、織機の中で経糸を交互に上下させる装置です。
   経糸を一本ずつ、交互に2つの綜絖にセットしていく、根気のいる作業です。

綜絖と杼を織機に取り付け、織っていくと文様が現れます。


イカットの制作工程



斑に染められた糸      織っていくと模様が現れます
織られたイカット  


  • 2021.08.31
  • 10:15

バティックとは

■バティックとは
バティックとは、インドネシアやマレーシアで生産されているろうけつ染めの布製品です。インドネシアのバティックは、ユネスコの世界無形文化遺産として認定されています。もともとは、貴族が着用する衣装の生地として作られ、染められる文様も、王族の紋章をモチーフにしたものがメインだったようです。
19世紀にインドネシアを統治下においたオランダ人が自国に持ち帰り、ヨーロッパに広まって大人気となりました。これを機にインドネシアでは、バティックを商品として生産するようになり、欧風のデザインや中国風のデザインのものも作られるようになりました。
生産される地方によっても色や絵柄に特徴があります。ジャワ島のものがとくに有名で、「ジャワ更紗」とも呼ばれています。 布地の素材はコットンが一般的ですが、シルク、レーヨンなども用いられます。

手描きバティックのテーブルクロス(植物と鳥)柄拡大 バティックのテーブルクロス(鳳凰)拡大1 バティックのテーブルクロス(フラワー)拡大


■バティックの作成方法
バティックの作成方法を簡単にご紹介します。

1.下書きをする
   デザインが描かれた原版の上に布を重ねて置き、鉛筆でなぞります。

2.ロウ付けをする
   下書きに基づいて、色を染めたくない部分(白く残したい部分)に、溶かしたロウを染み込ませます。
   このとき、チャンティンという専用の器具を使います。先端から少しずつロウが出てくる特殊な器具です。

3.染色をする
   筆などを使って生地に染料を塗ります。ロウが染み込んでいる箇所には染料が染み込まず、
   白く残ります。

4.ロウを落とす
   布を高温の湯につけてロウを洗い流します。

以上が基本的な工程ですが、実際には工程2と工程3を何回か繰り返します。例えば、既に染色された個所に被せるようにロウを染み込ませてからその周りを別の色で染色すると、最初の色は温存されるので、2色に染め分けることができます。多色使いの複雑な絵柄を染め上げるには、染める順番を緻密に計算したうえで、ロウ付けと染色を繰り返していくわけですね。大変な手間を掛けてバティックは出来上がります。

ロウ付け作業をしているところ



■ロウ付けの方法(手描き/型押し)
ロウを染み込ませる工程を、手描きではなく、型(チャップと言います)を使って判を押すように行う場合もあります。幾何学的な連続模様などは、チャップを使うことで生産スピードが速くなり、お値段も抑え目になります。

チャップ
チャップ2


■プリントバティック
ロウを用いず、布にバティックの図柄をプリントしたものもあります。これはプリントバティックと呼ばれていますが、製法を考えると「ろうけつ染め」ではないので、バティックとは呼べないかもしれません。しかし、ろうけつ染めでは不可能な細かい図柄が表現できますし、布の素材や色使いも自由なので、プリントならではの良さもあります。そしてなにより大量生産できるため、お値段はとてもリーズナブルです。

  • 2023.06.30
  • 17:12

店長挨拶

お立ち寄りくださいまして、ありがとうございます。
当店では、お部屋にアジアンリゾートの雰囲気を添えるテーブルウエアやインテリア小物を取り揃えています。どうぞご利用くださいませ。

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脱・プラスチック!

当店は、天然素材を原料とした商品のみを扱うことは基より、商品をお送りするときの梱包資材にも、できる限りプラスチックを使用しないよう心掛けています。

プラスチックによる海洋汚染を減らすための取り組み。それは、プラスチックごみを
「減らす(Reduce)」
「再利用する(Reuse)」
「再生産する(Recycle)」
の3Rが基本と言われています。 政府や企業に任せておくのではなく、私たち一人ひとりにできること。まず、レジ袋やプラ容器やストローなどの使い捨てプラスチックをできるだけ買わない、使わない。廃棄するときにはリサイクルゴミとして処理する。わかってるけどついうっかり、を無くす。それだけでも少しずつ改善につながります。

便利なプラスチックをやめて、ちょっと不便になってみる。地球のために本気で取り組みませんか?

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