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2017年1月1日
■【はじめに】なんとかならぬか宅配事情
年末に、某宅配業者の遅配や、荷物に八つ当たりする配達員の姿が話題になっていましたね。
ネット通販利用の増加と、年末年始の配送量増加と、人手不足とが重なって、宅配業は大変な状況の様です。
荷物を1つ届けていくらという給料体系で、不在率が高く、おまけに「遅い」などとクレームをつけられたりすれば、八つ当たりしたくなる気持ちもわかりますが・・・。
マンションなどには、留守の間でも荷物を受け取れる宅配ボックスがありますが、最近は留守かどうかを確認せずに宅配ボックスに預ける配達員も多いようです。時間短縮のためでしょうね。一方で、夕方ごろには宅配ボックスが満杯で、持ち帰らざるを得ないとのこと。業者さん同士の「宅配ボックス争奪戦」も繰り広げられているようですね。
プライベートの話ですが、先日私は集荷を頼んだもののなかなか取りに来てもらえないまま出かける時間になってしまい、キャンセルしようと電話をしても混んでいて全くつながらず、仕方なく家を空けてしまったことがあります。家を出て少ししたところで、道端に停まったトラックから降りて額に汗して走ってくる業者さんとすれ違い、たいへん申し訳なく思いました。
もう少し、双方の効率がアップする方法はないものかしらと思う今日この頃です。
■【お知らせ】ハンドメイドコーナー、始めました
今年から、当店オリジナルのハンドメイド商品の販売を始めることになりました。インドネシア産のバティックを使って当店で手作りした、テーブルクロスやランチョンマット、コースターなどです。順次サイトにアップしていきますので、ぜひご覧ください!
https://www.toko-plumeria.jp/SHOP/180690/list.html
■【今月のお話し】インドネシアのお正月
インドネシアのカレンダーは複雑です。国家として用いている太陽暦に加え、宗教や民族ごとに別々の暦が存在しているからです。各暦の周期も異なるので、「今年のヒンズー教の正月は何月何日だっけ?」と、毎年政府から発表されるカレンダーを確認しないといけません。
ではここで、インドネシアでいわゆる「お正月」と言われる日を4つ、2017年のカレンダーでご紹介しますね。いずれも国の定める休日となっています。
まず、1月1日。太陽暦に基づいた、国家としての元日です。大晦日の夜、大きな都市では、アーティストがコンサートを行ったり、カウントダウンパーティを行ったりします。日付が変わるとあちこちで花火が上がります。元日には、新年を祝うイベントが各地で行われますが、会社がお休みになるのは1月1日のみで、12月31日までは仕事、1月2日から仕事、だそうです。なので、実家に帰るとか、親戚回りとか、旅行に行くなどの習慣はありません。
次は1月28日。太陰暦に基づいた、中華系民族にとっての旧正月、春節です。中華系民族の人たちは、家族で集まって正月料理でお祝いをしたり、寺院を参拝したりします。獅子舞などの伝統芸能も披露されます。ショッピングモールも大賑わいだそうですよ。
続いて、3月28日。バリヒンズー教のサカ暦に基づいた元日で、ニュピ(沈黙という意味)と言われます。インドネシア国民のほとんどはイスラム教徒ですが、バリ島だけは異なっていて、島民の半数がヒンズー教徒です。バリでは、ニュピの数日前から悪魔祓いの儀式が行われ、山車が練り歩きます。ニュピ当日は、悪霊が去っていくのを待つ日とされていて、外出せず、電気も火も使わず、断食や瞑想をして過ごします。外国からの観光客であっても、ホテルから外に出られません。お店も閉まっていますし、空港も閉鎖されます。静寂に包まれ、夜は真っ暗闇。ちょっと味わってみたい気もします。このニュピは、インドネシアの中でもバリ島だけの儀式です。
最後に、9月21日。イスラム教のヒジュラ暦に基づいた元日です。インドネシアではイスラム教徒が大多数なので、さぞかし賑やかな儀式があるのだろうと思いきや、単に年が切り替わる日、という程度の認識のようです。イスラム教徒にとっての最大の行事は、ラマダン(断食)明けに行われる「レバラン」。レバランには、日本の正月のように、お休みをとって帰省したり、親戚回りをしたり、お年玉をあげたりするそうですよ。ちなみに2017年のレバランは、6月25~26日です。
複数の宗教が混在しているという面では、一見日本と似ているような気もしますが、実は全然違うようです。日本人は宗教に対する意識はあまりなくて、都合よく取り入れて商業的戦略として利用している感がありますが、インドネシア人は信仰心が厚い一方で、他の宗教も重んじます。そんな国民性からきているのだと思います。
- 2018.01.15
- 14:22
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