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2022年10月1日

■【はじめに】「負けたら灰、勝っても炭」

インドネシアにもことわざがありまして、例えばこういうのがあります。
「Kalah jadi abu, menang jadi arang.」
直訳すると、「負けたら灰になる、勝ったら炭になる。」です。勝っても負けても失うものが大きい、争いは無益である、という意味ですね。きっと同じような意味のことわざが世界中にあるのでしょう。人は争うものだからこそ、このようなことわざが生まれたのでしょうか。


■【今月のトピック】首都移転、始動?

インドネシアの首都移転事業が始動しました。でも、前途多難・・・。今日はそんなお話です。
ジャカルタから2000Kmも離れたカリマンタン島のジャングルを切り開いて、新首都「ヌサンタラ」をゼロから築き、移転する、世界でも例のないほど大掛かりなお引越し。インドネシア独立100周年となる2045年までに完了させる計画で、現時点で予算は約4兆4,000億円だそうです。
このうち国家予算は2割ほどで、残りは民間投資などで賄う計画とのこと。中国の企業が関心を示しているものの、まだ具体的な計画には至っていないそうです。というのも、ヌサンタラに移るのは行政機能が中心で、経済基盤は依然としてジャカルタに残る想定のため、投資効果に懸念があるようなのです。当初乗り気だったソフトバンクグループも、出資を見送りました。(ソフトバンクが手を引いた具体的な理由はわかりませんが。)

インドネシアは、第2次世界大戦後の独立以来、何度か首都移転を試みました。現在の首都ジャカルタは、宗主国であったオランダが作った都市なので、独立後は自分たちの手で新たな首都を築こうという思いがあったのだそう。初代大統領のスカルノ氏も、カリマンタン島に新首都を築こうとしましたが、自身の失脚により頓挫。第2代大統領のスハルト氏は、ジャカルタから近い西ジャワ州に移転する計画を表明するも、政権崩壊によりまたもや頓挫。ジョコ氏で3度目の正直なのです。(インドネシアにそういうことわざがあるかどうかわかりませんが。)

2019年にジョコ大統領がこの移転計画を表明してから、新型コロナやウクライナ侵攻により計画は遅延しています。今年1月に国会で決定したとはいえ、今でも、移転に反対する国民は少なくありません。このところの物価高騰や自然災害を受けて、反対派の割合はむしろ増加傾向にあります。
自分の任期中に一定の成果を上げたいと目論むジョコ大統領ですが、任期は2024年10月までで、それ以上の再選はできません。そこで、「副」大統領になって、その後も采配を振るうのではないかという話もきかれますが、もし反対派が政権を握るようになったら、3度目の首都移転計画も幻で終わってしまう可能性があります。

ジャカルタは人口密集・交通渋滞が東南アジアで最も深刻ですし、地球温暖化により世界で最初に水没する首都、ともいわれていて、首都機能の移転はもう待ったなしの状況。
インドネシア国民の長年の夢を実現させる輝かしい事業のはずが、中国マネー頼みのドタバタ事業にならないことを祈るばかりです・・・。

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プラスチックによる海洋汚染を減らすための取り組み。それは、プラスチックごみを
「減らす(Reduce)」
「再利用する(Reuse)」
「再生産する(Recycle)」
の3Rが基本と言われています。 政府や企業に任せておくのではなく、私たち一人ひとりにできること。まず、レジ袋やプラ容器やストローなどの使い捨てプラスチックをできるだけ買わない、使わない。廃棄するときにはリサイクルゴミとして処理する。わかってるけどついうっかり、を無くす。それだけでも少しずつ改善につながります。

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