メルマガ バックナンバー
2020年10月1日
■【はじめに】「音楽を止めるな」?!
私は、あるアマチュア楽団に所属しています。新型コロナウイルスの感染が拡大してきた今年2月ごろから、合奏練習ができなくなり、演奏会も延期となりましたが、ようやく、先月から練習が再開されました。マスク、検温、手指消毒、換気などの対策をとり、なるべく他の人との距離を取りながらの練習です。
久々に顔を合わせる楽団員の皆さんと、握手の代わりにグータッチ。ソーシャルディスタンスを保ってマスク越しの会話はもどかしいですが、これも新しい日常のひとつになるのでしょうか・・・。
それでも皆で合奏するのはやはり楽しいもの。なんとか続けていけるとよいなと思っています。
■【今月のトピック】バティックを楽しむ
インドネシアのバティックは、2009年10月2日にユネスコの世界無形文化遺産に認定されました。それを記念して、今日はバティックのウンチクを語ってみたいと思います(笑)!
インドネシアのバティックは、インドから伝わり、主にジャワの王宮文化として発展してきたと言われています。王族や貴族が、自ら身にまとうためにバティックを作ってきました。王家の権力を意味する絵柄や、魔除けを意味する絵柄、自然や生命力を賛美する絵柄など、モチーフひとつひとつに意味があるのだそうです。着る人の健康や繁栄を祈りながら描いたのでしょうね。
バティック製作の技法はだんだん一般市民にも広まりました。それぞれの家庭で糸を紡いで布を織り、大切な家族を思いながらロウで絵を描き、草木から作られた染料で染め、気が遠くなるような作業を経て一枚一枚バティックを作ってきたのですね。
手描きのバティックの絵柄をよく見ると、線の太さがまちまちだったり、染料がはみ出していたりしますが、これがなんとも温かみを感じさせます。花や鳥にも、ひとつひとつ異なる表情があり、描き手が楽しみながら書いているのが感じられます。作っているところを想像しながら眺めるのも面白いですね。
バティックには、腰に巻いて着用するものや、頭に巻くためのものや、シャツなどに仕立てるための生地など、それぞれ用途に応じた大きさやデザインがあります。日本では、インテリアとして人気がありますが、もともとは身にまとうためのもの、ストールのように羽織ったり、ジーンズの上にゆるっと巻いたり、スカートとして穿くのもとてもステキだと思います。当店でバティックを購入してくださったお客様の中には、着物の帯に仕立てた方や、ご自身でフレアパンツを作った方などもいらっしゃいます。
バティックにも、和風柄、洋風柄、中国風の柄などいろいろありますので、インテリアやファッションに、ぜひ取り入れてみてくださいね!
- 2020.12.30
- 09:57
- メルマガ バックナンバー