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2017年6月1日
■【はじめに】ラマダン
今年は、5月27日~6月25日がイスラム暦の9月、つまりラマダンに相当します。この期間、イスラム教徒は断食を行います。夜明けから日没までの間は一切の飲食が禁じられ、水も飲んではいけないそうですから、かなり辛いでしょうね。
これは何のための苦行かといいますと、自らの欲望を制し、飢えに苦しむ人たちと同じ経験をして、食べ物があることに感謝する、という意味があるそうです。
日が沈んだ後と、夜が明ける前には、いつもより豪華に食事を取るそうですが、もし私だったら「今のうちに食べておこう」と無茶食いし、昼間、のどの渇きを我慢できそうにありません。
日本にも、10万人ほどのイスラム教徒が暮らしているそうですから、私たちの周りにもいらっしゃるかもしれません。もし気づいたら、断食中の人の前では食事をしないなどの配慮ができたらいいですね。
■【お知らせ】現地にて仕入れ中です
このメルマガが皆様に届くころ、私は南の島に向かって空の上を飛んでいる予定です。5日間の現地仕入れの旅、今回はどんなものに出会えるか楽しみです。戻ってきましたら、準備ができ次第ショップサイトにアップしていきますので、ぜひ覗いてみてくださいね!
写真もたくさん撮ってきますので、お楽しみに!
■【今月のお話し】インドネシア人のおなまえっ!
最近、日本人の名前のルーツを探るテレビ番組を見かけました。しかも複数のテレビ局で。
それなら、ということで、今回はインドネシア人のお名前についてお話します。インドネシア人には、ほとんどの人に苗字がありません。苗字を持っているのは王族など身分の高い人や、一部の民族だけだそうです。ファミリーネームがないと、家族の意識が希薄になるのでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないようで、むしろ、インドネシア人は家族のつながりをとても大切にします。
名前を構成する語数については、1語の人もいれば、2語、3語、長い人は5語だったりと、民族や宗教によってさまざまのようです。
例えば、初代大統領スカルノ氏の名前は「Sukarno」の1語です。2代目のスハルト大統領は「Seharto」でやはり1語のみです。スカルノ大統領の長女で、5代目大統領のメガワティ氏の正式名は、長いです。
Diah Permata Megawati Setiawati Sukarnoputri
(ディア プルマタ メガワティ スティアワティ スカルノプトゥリ)
Permataは宝石、setiawatiは淑女、putriは娘とか姫。つまり、「スカルノの娘、宝石のような淑女メガワティ」といったところでしょうか。「〇〇の娘」という部分が、いわば苗字のような役割を果たしている場合もあるようです。
次に、民族による特徴をいくつかお話ししますね。ジャワ人は、名前の最後が「o」で終わる人が多いようです。「Sukarno(スカルノ)」 「Seharto(スハルト)」 「Joko(ジョコ)」などです。スンダ人は「Dede(デデ)」のように繰り返す言葉になっている人が多いようです。また、バリ人は、生まれた順に「Wayan(ワヤン)」、「Putu(プトゥ)」、「Made(マデ)」、「Nyoman(ニョマン)」、「Ketut(クトゥ)」と付けられることが多いです。ちょうど、日本の「太郎」「次郎」「三郎」のようですね。
宗教による特徴としては、イスラム教徒では「Muhamad(ムハンマド)」が多く、キリスト教徒では「Maria(マリア)」が多い、などが挙げられます。
他によく見かける名前は、男性では「Ali(アリ)」 「Yanto(ヤント)」 「Yusuf(ユスフ)」、女性では「Arti(アルティ)」 「Dewi(デヴィ)」 「Nina(ニナ)」 などです。
日本では、「弥生」「皐月」「葉月」など、生まれた月にちなんだ名前がありますよね。インドネシアでも同じように、4月(April)に由来する「Aprilia(アプリリア)」、7月(Juli)に由来する「Julia(ジュリア)」、8月(Agustus)に由来する「Agus(アグス)」などがあります。
インドネシア語の月の呼び方って、英語に近い? そうなのです。それはまた今度、お話しします。
- 2017.07.24
- 11:27
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