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2024年12月1日
■【はじめに】昭和100年
来年は、昭和100年ですね。だからどうしたと言われそうですが、私個人的にはちょっと感慨深いものがあるのです。私は、昭和の、ちょうど切りのよい年に生まれたものですから、昭和100年には、私もちょうど切れの良い歳になるのです。今年中に「昭和100年To Do リスト」を作ろうと思っています。
そういえば、大正114年とか、平成37年とかいう数え方はあまり聞きません。なぜ昭和にだけ換算するのでしょうね。やはり昭和が長かったことと、コンピュータの昭和100年問題があるからでしょうか。
■【今月のエッセイ】インドネシアの火山
先月、インドネシアのレウォトビ山が数回立て続けに噴火を起こしました。レウォトビ山はフローレス島の東部に位置する標高1,600mほどの火山です。日本への津波の到達は観測されなかったようですが、現地では犠牲者も発生しているそうです。
環太平洋火山帯に国全体が含まれているインドネシアには、たくさんの火山があり、たびたび噴火のニュースを耳にしますね。
今日は、インドネシアの火山のうち、私が勝手にセレクトした3つをご紹介します。
まずは、スンバワ島にあるタンボラ山。1815年のタンボラ山の噴火は、記録に残る世界最大の噴火と言われています。この噴火により、4,000mあった山が2,800mにまで低下し、火砕流が周辺の集落を壊滅させました。噴煙は地球を覆い、地球全体の気温が数度下がったとのことですから、ものすごい規模ですね。ナポレオンがワーテルローの戦いで敗けたのは、このタンボラ山の大噴火による異常気象が一因だったとも言われています。
次は、ジャワ島の中心部にあるムラピ山。標高3,000mほどの活発な火山で、常に噴煙を上げており、昨年も噴火しています。「ムラピ」はインドネシア語で火を意味するので、まさに「火の山」なのです。あの有名なボロブドゥール遺跡は、長い間密林の中に埋もれていて、19世紀になって発見、発掘されたのですが、このボロブドゥール寺院を密林に隠してしまったのは、ムラピ山の噴火による降灰だと言われています。
最後に、イジェン山をご紹介します。ジャワ島の東端にある標高2,400mほどのこの山は、硫黄を多く含み、大きなカルデラ湖はターコイズブルーの水を湛えています。火口付近の岩の隙間からガスが噴き出し、常に炎が出ているそうです。炎の色は、幻想的な青。でも昼間は見えません。このブルーファイアを観察する深夜ツアーもあるそうで、ジャワ島旅行情報サイトに写真が載っていますのでご覧になってみてください。
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- 2025.06.01
- 11:19
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