ジャワ島の中央に位置するジョグジャカルタは、18世紀中頃に建設された街です。
王都として栄えたこの街には、今でも王の末裔が暮らし、大学や専門学校も多く存在する文教地区でもあります。
メインストリートであるマリオボロ通りは、車やバイクがひっきりなしに通り、たくさんのお店が立ち並ぶ５００ｍほどの通りです。広い歩道にはベンチが置かれていて、おしゃべりしたり、スマホをいじったり、屋台料理を食べたりする地元住民で賑わっています。

マリオボロとは、サンスクリット語で「花飾り」という意味だそう。王宮へとつながるこの道は、かつて行事のときに花で飾られていたことからこの名前が付いたのだとか。

買付の旅の途中で、以前から行ってみたかったプランバナン寺院を訪れました。
プランバナン寺院は、9世紀中ごろに建築されたヒンズー教寺院です。ジャワ島のほぼ中央に位置しています。
炎のような形の建造物は、いちばん高いもので47mもあり、近づくにつれてその迫力を肌で感じることができます。
中心には、ヒンズー教の三大神を祭ったシヴァ堂、ヴィシュヌ堂、ブラフマー堂と、それらの神の乗り物であるナンディン（牡牛）、ガルーダ（神鳥）、ハンサ（白鳥）を表す祠堂が並びます。そのほか大小併せて200以上の祠堂が存在しますが、その多くは、16世紀の大地震で倒壊したまま修復を待っている状態です。

買付の旅の途中で、以前から行ってみたかったボロブドゥール遺跡を訪れました。
丁度、インドネシアでは学校が休暇にあたる時期だったので、家族連れなどたくさんの観光客が来ていました。
一辺123mの方形の基壇上に、5層の方壇と3層の円壇が重ねられ、頂上に大きなストゥーパが置かれています。全体の高さは、当初は42mありましたが、破損のため現在は33.5mとのこと。
方壇部分には４層の回廊がめぐらされ、回廊の壁には仏教の説話が描かれたレリーフが1460面も続いています。

インドネシアの伝統的な影絵人形劇「ワヤン・クリ」。
日本で、ワヤン・クリを研究しているグループ「クルタクルティ」さんの公演を鑑賞させていただきました。
音声なしの動画で、画質も良くないのですが、雰囲気だけでも伝わったら嬉しいです。


スクリーンの裏側では、「ダラン」と呼ばれる人形遣いが一人で演じています。そしてダランの後ろには、数名の楽団がガムランを演奏しています。

バリ島の有名な舞踊「レゴンダンス」。女性が華やかな衣装を身に着けて、ガムランの音楽に合わせて踊ります。指先の動きと目の動きが特徴的です。
レゴンダンスは、元々バリヒンズー教の儀式の中で行われていた踊りですが、現在は観賞用にアレンジされ、観光客向けに島内各所で毎日のように演じられています。