2017年10月1日

2018/01/15

■【はじめに】ペーパードライバー

私はペーパードライバーです。しかも「超」がつくくらいの。学生のときに教習所に通い、さほど期間延長せずに免許を取ったのですが、実際に運転したのは20代のころだけで、全走行距離は500Kmに満たないでしょう。なんせ、直進と左折しかできないのです。右折は怖い。バックはもっと怖い。バックしながらハンドルを切ると、なぜか予想とは逆の方向に曲がっていってしまいます。ですから、車庫入れや縦列駐車は、教習所の実技試験を最後にやったことがありません。今思えば、よく免許が取れたなあと・・・。せっかく取った免許なので、ゴールドのまま更新を続けています。
先日、免許を取って間もない姪っ子が狭い駐車場なのに一発で決めるのを目撃し、血筋のせいにしてはいけないことはわかりました。

最近の車は、自動運転機能やアシスト機能が充実してきましたが、それでも運転する勇気が持てません。いや、そんな勇気は持たない方が世間のためでしょうね。
とはいえ、お店をやっていると、運転できたらいいなあと思うことがたくさんあります。行き先をインプットすれば車が自動運転で目的まで連れて行ってくれたり、無人で荷物を届けてくれたりする時代が早く来ないかなあと思う今日この頃です。


■【今月のお話し】アタ製品が出来るまで

当店では、ランチョンマットやバスケット、トレー、コースターなど、アタ製品をいくつか取り扱っています。南国リゾート風のテーブルセッティングに大活躍するだけでなく、色やデザインによっては和食にも洋食にもマッチする素材で、重宝します。丈夫で長持ちするのも人気の理由でしょうね。
今日は、このアタ製品がどんなふうに作られているのかをご紹介します。
アタとは、東南アジアに自生するシダ科の植物です。細くてしなやかな茎の部分を乾燥させ、必要に応じてさらに細く裂いて使います。茎だけでなく、根の部分も使用します。根は乾燥させると黒い色になります。ワンポイントで黒い模様が入ったデザインの製品がありますが、あれは根を使っているのですね。
さて、必要な材料が準備できたら、手作業で編みこんでいきます。太めの茎を芯にし、細く裂いた茎でその周りをぐるぐる巻きながら編んで繋いでいきます。バスケットやコースターなどの形ができあがったら、1週間ほど天日干しします。
その後、専用の窯で約1日じっくりと燻します。燻すにはココナッツやジャックフルーツなどの木のチップを用いるそうです。燻すことで、ツヤのあるアメ色になり、虫除け効果もあるんですって。
最後に、爪切りやブラシを使って表面のササクレなどをていねいに取り除いたら完成です!

アタ製品の作成過程については、ショップサイトにも詳しく載せています。パソコンからは動画付で、スマホからは静止画でご覧いただけますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
https://www.toko-plumeria.jp/hpgen/HPB/entries/3.html

アタは、元々はインドネシアの宗教的な儀式の道具を作る素材として用いられていたそうです。外国からの観光客がこれに興味を持つのを見て、バスケットやトレーなどを作ってみたところ、さかんに買い求められるようになり、次第にいろいろな種類の製品が生産されるようになりました。
日本にも、竹や籐で生活に必要な道具を作ってきた文化がありますよね。天然素材で丁寧に手作りされたものに温かみを感じ愛着を覚えるのも、共通の文化があるからかもしれません。とはいえ、アタ製品は結構イイお値段してしまうのですよね。そのわりに少々地味で、色も単調だったり。もっといろんな色やデザインのアタ製品が作られるようになるといいなぁと思います。