2020年5月1日

2020/07/31

■【はじめに】それぞれの自粛生活

この頃は「自粛疲れ」などという言葉も聞かれるようになりましたが、皆様はいかがお過ごしですか?
お子様やお年寄りがいらっしゃるご家庭は、さぞかし大変なことでしょう。在宅勤務で常に配偶者と顔を突き合わせているのもストレスになるとか。
私の周りからも、「運動不足で体が重い」「在宅勤務だとおやつに手がのびる」「ついつい通販サイトでポチっとやってしまう」という声が聞こえてきます。3つ目のは、私としては大歓迎なんですけどね!

私はと言いますと、自宅で過ごすのは嫌いではないので、外出できなくてもさほど苦にならないのですが、お腹周りが確実に成長しています。買物に行くときも、マスクをするから化粧しなくていいやと完全にズボラ。それから、実は私、ゴールデンウィーク中に結婚記念日と誕生日を迎えるのですが、今年はレストランでの豪華ディナーはオアズケです。
いや、そんなことより、仕入れに行けないので困っています。

ところで、ここのところ東京の空が少し澄んでいるように感じます。夜は星が綺麗に見えますし、朝起きて窓を開けると、富士山がとてもよく見えるのです。自粛生活で不便なこともありますが、悪いことばかりじゃないですね。


■【今月のお話】コロナ対策にも出るお国柄

緊急事態宣言の延長がほぼ確実となりましたね。日本は、周りの様子を伺い多方面に忖度しながらのコロナ対策ですね。国民は取り敢えず従順な振りをして規制を守っていますが、やはり周りの様子が気になって仕方がないのか、他人が自分よりいい目を見ているとガマンがならず、しきりとクレームをつけたり虐めたり。日本人はかなりひがみっぽいようですね。
一方で、昨年の流行語大賞「ONE TEAME」に表されるように、みんなで一緒に戦おう! と掛け声がかかると、急にまた「いい人」になってしまうんですよね。

さて、インドネシアでは、3月の頭までは感染者が一人も出ていないということで話題になりました。「神様にお祈りをしているから大丈夫」とか「ウイルスは暑さに弱いから大丈夫」とか言われていたそうですが、やはり感染は拡大し、4月末時点では1万人近い感染者が確認されています。

インドネシアでは、国民の約9割がイスラム教徒で、4月24日から「ラマダン」が始まりました。ラマダンの1ヶ月間は、日の出から日没までの間いっさいの飲食を断ち、日が沈むと家族や友人同士で会食をします。ラマダンの期間中は、宗教心が高まることからモスクに集まって礼拝する人も増えます。そしてラマダンが明けると、みな故郷に帰り、親戚一同集まって食事を楽しみます。
しかし今年は、会食も、集団礼拝も、帰省も、禁止となってしまいました。

インドネシア人は、外出規制をしてもなかなか従わない人が多いらしく、なんとか従ってもらおうとあの手この手で対策を取っているのだそうです。ある地域では、警察官や青年団が、「ポチョン」に扮して夜の街を見回っているのだそう。ポチョンとは、死者が墓場から抜け出した姿をした亡霊で、シーツのような白い布で全身を覆い、頭と足を紐で縛ったその姿は、暗闇で出会うとかなり怖いかも。でも怖いもの見たさで人が集まってしまったという失敗例も。
他にも、外出規制に違反した人を幽霊屋敷に2週間閉じ込めるという方法をとっている地域もあるそうです。迷信を信じやすいインドネシアの人たちには効果がありそうですね。