2018年11月1日

2019/01/05

■【はじめに】マイクロプラスチック

最近よく耳にするマイクロプラスチック、大きな環境問題になっていますね。きちんと処理されずに海へ流出したプラスチックごみが、紫外線を浴びて劣化し、波にもまれて細かく砕かれて、やがてマイクロプラスチックになってしまうのだそう。原因となるプラスチックごみは、故意に不法投棄されたものもさることながら、我々がうっかりそこら辺に放置してしまったビニール袋やペットボトルなどが、風で飛ばされて川から海に流れ出るケースも少なくないとのこと。そういえば、先日の台風で屋根や看板がものすごい勢いで飛ばされていました。ポリバケツやプランター、ビニール傘なども、きっとたくさん飛ばされたことでしょう。行きつく先はどこなのか、気になります。
マイクロプラスチックによる日本近海の汚染密度は、世界の海の平均の27倍だというビックリするような話を耳にしました。魚がエサと間違えてマイクロプラスチックを食べてしまうそうですから、きっともう私たちの体内にも入っていることでしょう。
このほど日本でもようやく、レジ袋を有料化する対策が始まりました。生産量・使用量を減らすだけでなく、「捨て方」にも気を付けないといけないですね。原因となるものを屋外に放置したり道端に捨てたりしないよう、私たちひとりひとりにもできることがありそうです。


■【お知らせ】イベントにて出店します

11月10日(土)に、新宿文化センターで「踊りの祭典」という国際文化交流イベントが開催されます。毎年この時期に開催されており、今年で10回目を迎えます。メインホールでは、いろいろな国の舞踊グループが民族衣装を着て踊りを披露し、ホールの周辺では各国の民芸品や伝統料理を販売する店が出店します。TOKO PLUMERIAは、今年もこのイベントでインドネシア雑貨を販売させていただくことになりました。
開催時間は11:00~17:00、入場無料ですのでぜひお立ち寄りください!!


■【今月のお話し】モスラーや、モスラ―

「モスラの歌」です。お若い方はご存じでないかもしれませんが、1961年に公開された東宝の怪獣映画「モスラ」の劇中歌です。 モスラとは、巨大な蛾の怪獣。怪獣といっても悪いヤツではなく、架空の島「インファント島」の守護神なのです。インファント島は、水爆実験海域にありながら、不思議な力で守られ汚染を免れている無人島。しかし偶然訪れた人間たちがその不思議な力に気づきます。美しい双子の妖精が現れて「この島をそっとしておいて」と頼むのですが、島の魔力を利用しようと企む邪悪な人たちに捕らえられ、東京に連れて来られて見せ物にされてしまいます。この妖精たちがモスラに助けを求めて歌うのが「モスラの歌」というわけです。双子の妖精を演じたのは、今は亡き「ザ・ピーナッツ」のお二人。

「モスラーや モスラ―」

モスラに呼びかけていると思しき平易な歌い出し。しかし、その続きは・・・

「ドンガン カサクヤン インドム
ルストゥイラー ドア ハンバハンバム ヤン ランダ
バングンラー ダン トンジュカンラー カサクヤンム」

てっきり架空の言語だと思っていたのですが、実はこれインドネシア語なのです。発音がいわゆる日本語カタカナ式なので、インドネシア人がこれを聞いても、インドネシア語だとは思わないかもしれませんが・・・。

ではこれを、インドネシア語で書いてみますね。

Mothra ya, Mothra
dengan kesaktian indukmu
restuilah doa hamba-hambamu yang rendah
bangunlah dan tunjukkanlah kesaktianmu

さてどんな意味かと言いますと・・・

モスラよ、モスラ
あなたの母の神秘の力で
賤しきしもべたちの祈りに恵みを与えたまえ
目覚めたまえ、そして神秘の力を示したまえ

といった感じです。

遠く離れたインファント島に眠るモスラの卵は、この歌で目覚め、幼虫となって太平洋を泳いで東京へやってきます。そして東京タワーに繭を作り、人間からの火炎攻撃を物ともせずやがて羽化。巨大な蛾となって妖精たちを救出するのです。
人間の欲望による自然破壊・環境汚染を警告する映画なのですね。