2018年6月1日

2018/08/01

■【はじめに】相次ぐ噴火

最近、噴火のニュースが多いですね。日本では新燃岳や白根山で噴火が発生しました。日本と同様、環太平洋火山帯に位置するインドネシアでも、昨年11月にバリ島のアグン山、今年2月にスマトラ島のシナブン山、5月にジャワ島のムラピ山などなど、相次いで噴火しています。ハワイのキラウエア火山の溶岩流をテレビで見たりすると、地中にはこんなものが渦巻いているのだなあと脅威を感じます。

火山の噴火って、地中の奥深くで、地盤が押し合ったり引っ張り合ったりして圧力が変化することで起こるんですってね。缶ビールを振ってから開けると勢いよく噴き出すのと原理は同じなんだとか。 地球の内部で地盤が動いているということは、知識としては知っていても、なかなか想像がつきません。が、この夏は缶ビールを開けるたびに地球の内部の活動に思いを馳せてみようと思います。


■【今月のお話し】インドネシアのトイレ事情

海外に行くときに、その国のトイレ事情を調べておくことは大切ですよね。今日はインドネシアのトイレについてご紹介します。

まず、観光客が泊まるようなホテルや、観光客しか行かないようなレストランでは、洋式の水洗トイレがほぼ完備されており、綺麗に掃除されているので特に問題はありません。さすがにおしりを自動洗浄してくれる装置がついているところはほとんどありませんが・・・。

次に、現地の人も利用するお店などのトイレでは、ちょっと注意が必要です。個室に入ると、結構高い確率で便座が濡れています。といっても、これは前に入った人が、便座を「水道水で」洗ったあとなのです。「水道水」とはいえ、濡れているところに座るのは嫌なので、トイレットペーパーで拭こうとしますよね? ところがペーパーが無いことが多いのです。切らしているのではなく、そもそも置いてない! 個室の外に備え付けられているのかなと思って出てみても、やっぱり無い! そこで自分のバッグにポケットティッシュが入っていなければもう諦めるしかありません。

インドネシア人は、用を足した後、おしりをペーパーで拭くのではなく、水で洗います。そのため、手の届くところにハンドシャワーが設置されていて、水道水が出ます。右手でハンドシャワーを持ち、左手を使って洗います。ついでに便座も洗い流す、というわけです。だから、実は便座だけでなく、床もびしゃびしゃなことが多いです。

観光客があまり行かないような田舎町のトイレでは、ハンドシャワーさえついていません。代わりに、水が入ったバケツと柄杓が置いてあります。便器は洋式ではなく、たいてい「しゃがんでするタイプ」の便器で、水洗レバーもついていません。どうするのかと言いますと、用を足した後、バケツの水を柄杓で汲んでおしりを洗い、さらにもう一杯汲んで便器の中味を手動で流す、というのがお作法になります。

さて、私たち日本人はハンドシャワーを使って洗うのも難しいですし、ましてや汲み置き水を使うのは衛生的に絶対にやめた方がよいです。なので、ポケットティッシュを持ち歩くしかありません。が、さらにもう一つご注意が。ティッシュを便器に流すのはNGです。配管が詰まってしまいます。トイレに備え付けられているゴミ箱に捨てましょう。 これで、インドネシアを旅するときのご注意はお判りいただけたかと思いますが、インドネシア人のトイレ作法に思いを馳せますとまだまだ疑問が残ります。おしりを水で洗うとき、パンツやズボンまでびしゃびしゃにならない? 百歩譲ってパンツやズボンがセーフだったとしても、やっぱり拭く物が必要なのでは? 皆ペーパーを持ち歩いているの? 私も長い間それが疑問でしたが、最近ようやく謎が解けました。「濡れたままパンツを穿いちゃう」そうです。「すぐ乾く」そうです。赤道直下ですから。