■【はじめに】梅仕事
庭で採れた梅の実を漬けこんだり、梅酒を仕込んだり。鬱陶しい梅雨の時期でも、その季節だからこそできることを丁寧に行って、数カ月先を楽しみに待つ、そんな日本人の心を表すこの言葉、私の好きな言葉の一つです。
「梅酒にと 見目よき粒を選りとれば 残り青梅に目あり口あり」
これは私の母が詠んだ一首。梅の季節になると思い出します。
それにしても今年は梅仕事をする間もないくらい、あっという間に梅雨も終わりですね。
■【今月のトピック】日本は桜の国
インドネシアでは、国の名前を直接呼ばずにニックネームで呼ぶことがよくあります。例えば日本は「桜の国」とか「日出ずる国」と呼ばれています。フランスは「ファッションの国」、イタリアは「スパゲティの国」、オーストラリアは「カンガルーの国」といった具合です。日常会話の中でというより、むしろメディアの文面で使われたりするようです。修飾したり遠回しに言ったりすることで、イメージを膨らませ、話の意図が楽しく伝わるという効果を狙っているようですね。
他には、こんなのもあります。
アメリカ 「サムおじさんの国」(アンクル・サムのこと)
オランダ 「風車の国」、「チューリップの国」
スペイン 「闘牛士の国」
ブラジル 「サンバの国」
アルゼンチン 「タンゴの国」
サウジアラビア 「油の国」
マレーシア 「隣の国」
ネパール 「1000の寺院の国」
フィンランド 「1000の湖の国」
イラク 「1001の夜の国」(千一夜物語のこと)
シンガポール 「1001の禁止事項の国」
ロシア 「鉄のカーテンの国」
中国 「竹のカーテンの国」
日本人から見ても納得、というニックネームが多いですね。イラクとシンガポール、ロシアと中国については、どちらかになぞらえて付けたに違いありませんが、皮肉交じりの感もあってなかなか興味深いですよね。
ロシアの鉄のカーテンとは、冷戦時代の封鎖的な国風を指して付けられたとのこと。また中国の竹のカーテンとは、中国が竹の原産国であることにも因りますが、鉄よりは風通しが良い、という意味も込められているそうです。それから、アラビアンナイトは確かに中東が舞台になっていますが、今の中東にアラビアンナイトをイメージする人もあまりいないのではないでしょうか。いずれも、イメージ的には少し古くなってきていますよね。
ニックネームも、時代と共に変わってきているようです。例えば、アメリカは最近では「スーパーパワーの国」と言うそうです。日本も、そのうち「アニメの国」とか「インドネシアより暑い国」とか言われるようになるかもしれません。
最後に、自国のことは何と呼んでいるかと言いますと「赤道のエメラルド」だそう。ちょっと美しすぎやしません?