2023年2月1日

2023/07/07

■【はじめに】ODEN

ODENって、何かの略語?! いえいえ、「おでん」です。最近インドネシアで人気なのです。インドネシアにもローソンがあって、日本と同じように、レジ前でおでんが売られています。1つ50円くらいです。でも日本でお馴染みの大根や白滝は見当たらず、肉団子、ソーセージ、エビ団子、イカ団子など、肉・魚系が中心です。サンバルソーセージというインドネシアならではのタネもあります。「Ganmodoki」「Chikuwa」「Satsumaage」なんかもあるようですよ。
日本では寒い季節になると食べたくなるイメージがありますが、熱帯のインドネシアでも人気とは、ちょっと意外な気がしますね。


■【今月のトピック】■ インドネシアのことわざ

少し前のメルマガで、インドネシアのことわざを一つ引用したところ、面白いと好評をいただいたので、今回はインドネシアのことわざを特集します!

Masuk kandang kambing memgembik, masuk kandang kerbau menguak.
ヤギ小屋に入ればメーと鳴き、牛小屋に入ればモーと鳴く。(⇒郷に入れば郷に従え)

Gajah dikalahkan ole pelanduk.
ゾウが豆鹿に負ける(⇒窮鼠猫を噛む)

Nasi sudah menjadi bubuk.
ごはんはもうおかゆになっている。(⇒覆水盆に返らず)

Bagai mendaput durian runtuh.
落ちたドリアンを手に入れる。(⇒棚からぼた餅)

Satu tepuk dua lalat.
ひと叩きで2匹のハエ。(⇒一石二鳥)

Tak ada gading yang tak retak.
ヒビのない象牙はない。(⇒完璧なものなどない)

登場する動物や植物、食べ物などに、お国柄が出ていますよね。それでは次に、たとえに用いられる物自体も日本と同じ、ということわざをご紹介。

Rumput tetangga, lebih hijau.
隣りの芝生はもっと緑色だ。(⇒隣の芝生は青く見える)

Separti ilmu padi, kian berisi kian runduk.
稲のように、実るほどに頭を下げよ。(⇒実るほど頭を垂れる稲穂かな)

Asap datang dari asalnya api.
煙は火のあるところから来る。(⇒火のないところに煙は立たぬ)

Darah lebih kental dari air.
血は水より濃い。(⇒血は水よりも濃い)

ということで、今回は、直訳しただけでも意味がわかるものを集めてみました。 国によって価値感が異なるので、直訳しても意味が通じない場合もありますよね。例えば、インドネシア人が「雨」に対して抱くイメージは、日本人のそれとはだいぶ異なるので、「雨降って地固まる」という日本のことわざをインドネシア語に直訳しても、インドネシア人には伝わらないと思われます。インドネシアでは、乾季に降る雨はむしろ「良いこと」の象徴となりますし、雨季のスコールの後の地面はどろどろで、とても固まりません。
同様に、インドネシアのことわざにも、日本語に直訳したのでは意味の通じないものや、「そういう考え方をするのか」と驚くものがあります。それはまたいつか、ご紹介しますね!